2013/6/2(日)9:50~16:00 奥久慈憩いの森、旧桂村周辺(自主研修探鳥会)
カルガモ、トビ、オオタカ、チョウゲンボウ、キジ、コジュケイ、キジバト、ツツドリ、ホトドギス、アオゲラ、アカゲラ、コゲラ、ツバメ、キセキレイ、セグロセキレイ、サンショウクイ、ヒヨドリ、クロツグミ、ヤブサメ、ウグイス、キビタキ、オオルリ、サンコウチョウ、エナガ、ヒガラ、ヤマガラ、シジュウカラ、メジロ、ホオジロ、カワラヒワ、イカル、スズメ、カケス、ハシボソガラス、ハシブトガラス、(ガビチョウ)
以上35+(1)種
思いのほか天候にも恵まれ薄曇りから徐々に晴れ間が広がる。
5名の参加者が集い県北方面へ向かう。
午前中は当会初めての探鳥地となる奥久慈憩いの森。
現地集合の1名を加え山の斜面を覆う林間コースを巡る。
管理の行き届いた森だが当会以外の来園者はほとんどいない。
スタート早々駐車場上空をサンショウクイが「ヒリリリリリ、ヒリリリリリ・・・」と囀りながら飛翔する。
その後もあちらこちらでサンショウクイの囀りのシャワーを浴びながら、ときおり樹上にその姿を観察することができた。

小高い山の上に上がると「キョッ キョッ キョキョキョ、キョッ キョッ キョキョキョ」とホトトギスの囀りが徐々に近づいて来る。
メンバー全員がその姿を確認しようと色々な角度から樹上を見上げるもどうしても見つからない。
林道を下り始めると「ホイーピポ、ホイーピポ、ポポピーピポ」とよく通る美しい歌声が聞こえてくる。
外来種のガビチョウだ。
各地でその存在を確認するようになってきたが、コジュケイなどと同じように日本に定着してしまうのであろう。
ガビチョウの囀りの合間に「フィチイ フィチイ ホイホイホイ」とお待ちかねの囀りが聞こえた。
夏鳥の代表格サンコウチョウだ。
しかし残念なことに後が続かずこの一節で終わってしまった。
林道沿いの山桜の茂みから「キョキコーキーコーキー、キョキコーキーコーキー」とこちらも透き通るような歌声が聞こえてくる。
数羽のイカルの群れが山桜の小さなさくらんぼを啄ばみながら自慢ののどを披露してくれた。

奥久慈を後にし午後からは旧桂村の山間部を周る。
夏鳥たちの歌声を求めて山深い林道沿いを車で流しながらの移動。
林道脇に車を停めて耳を澄ますと、藪の奥から「シシシシシシシシシ・・・」とヤブサメの囀り。
よく虫の鳴き声に似ていると言われるが、思った以上に力強い音色だ。
山林の奥からは「キロキロ キョロキョロ コロッキリコロッキリ」「ピーピーピュイーピーチュイー」とクロツグミやオオルリの歌声が響き渡る。
夏鳥たちの美声と森のマイナスイオンを存分に味わえた素晴らしい探鳥会となった。